「せっかく買ったウォークマン、ハイレゾ曲を入れたらすぐに容量がいっぱいになってしまった……」
「新しいアルバムを入れたいけど、古い曲を消さないと入らない」
高音質な音楽体験を提供してくれるソニーのウォークマン(WALKMAN)。特にA300シリーズやZX707、WM1AM2といった近年のモデルは、Android OSを搭載し、ストリーミングも楽しめる素晴らしいデバイスです。しかし、高音質なハイレゾ音源はデータサイズが非常に大きく、内蔵メモリ(32GBや64GB)だけでは心許ないのが現実です。
でも、安心してください。ウォークマンの側面にある小さなスロット、「microSDカード」を活用すれば、あなたのウォークマンは数千曲、いや数万曲を持ち運べるモンスターマシンに生まれ変わります。
本記事では、ウォークマン歴15年の筆者が、ウォークマンに最適なmicroSDカードの選び方とおすすめモデルを徹底解説します。「機械に詳しくなくて、どれを買えばいいか分からない」という方でも、この記事を読めば失敗しない1枚が必ず見つかります。
1. 失敗しない!ウォークマン用SDカードの選び方 4つの基準
Amazonや家電量販店に行くと、無数のSDカードが並んでいて混乱してしまいますよね。ウォークマン用に選ぶ際にチェックすべきポイントは、実はたったの4つです。
① 【規格】サイズは必ず「microSD」を選ぶ
まず基本中の基本ですが、ウォークマンに使われているのは、指の爪ほどの大きさの**「microSDカード」**です。カメラなどで使う大きな「SDカード」は入りませんので注意してください。
次に「SDHC」や「SDXC」という表記について。これは容量によって名称が変わるだけです。
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microSDHC: 4GB ~ 32GB
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microSDXC: 64GB ~ 2TB
現行のウォークマン(A100/A300/ZX500/ZX700/WM1M2など)は、基本的にmicroSDXC(64GB以上)に対応しています。容量不足を解消したいなら、迷わず「microSDXC」を選びましょう。
※10年以上前の古いモデルを使っている場合は、最大容量が32GBまでの制限がある場合があるので、念のため説明書を確認してください。
② 【容量】128GB以上が現在のスタンダード
「何GBを買えばいいの?」という疑問に対する答えは、**「予算が許すなら128GB以上、できれば256GB」**です。
音楽ファイルのサイズは、音質によって大きく異なります。128GBのカードに保存できる曲数の目安を見てみましょう。
| 音質の種類 | 1曲あたりの容量(目安) | 128GBに入る曲数(目安) |
| MP3 / AAC (標準的な圧縮音源) | 約5〜10MB | 約12,000曲以上 |
| FLAC CD音質 (16bit/44.1kHz) | 約30〜40MB | 約3,000曲 |
| ハイレゾ (24bit/96kHz) | 約100〜150MB | 約800〜1,000曲 |
ハイレゾ音源をメインで聴く場合、アルバム1枚で1GBを超えることも珍しくありません。64GBではすぐに埋まってしまうため、128GBがコストパフォーマンスと容量のバランスが良い「最低ライン」、余裕を持つなら256GBや512GBがおすすめです。
③ 【転送速度】ストレスフリーな「Class10」「UHS-I」
音楽を聴くだけなら、実はそれほど速い読み込み速度は必要ありません。しかし、**「PCからウォークマンへ曲を転送する時間」**に大きく関わります。
何百曲もまとめて転送するとき、速度の遅いカードだと数十分〜1時間以上待たされることになります。
選ぶべきスペックは以下の通りです。
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スピードクラス:Class 10(必須)
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UHSスピードクラス:UHS-I U1 または U3
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読み出し速度:100MB/s 前後
パッケージに「A1」や「A2」といったアプリケーションパフォーマンスクラスの記載があるものも、Android搭載ウォークマンでの動作が快適になるのでおすすめです。
なお、さらに高速な「UHS-II」という規格もありますが、ウォークマン本体のスロットが対応していないため、高いお金を出して買っても性能を発揮できません。「UHS-I」で十分です。
④ 【耐久性】有名ブランド一択
SDカードは消耗品です。突然データが消えたり、読み込めなくなったりするリスクがあります。無名の激安ブランドは避け、信頼できる大手メーカー製を選びましょう。SanDisk(サンディスク)、Samsung(サムスン)、KIOXIA(キオクシア)などが鉄板です。
2. 「音質」はSDカードで変わるのか?
これはオーディオファンの間で長年議論されているテーマです。
「デジタルデータ(0と1)なんだから、どのカードでも音は変わらない」という意見と、「カード動作時の電気的ノイズがアナログ回路に干渉して音が変わる」という意見があります。
結論から言うと、**「変化を感じる人もいるが、劇的な差ではない」**というのが大方の見解です。
ソニー自身もかつて「高音質設計のmicroSDカード(SR-64HXA)」を販売しており、技術的には「電気的ノイズの低減」が音質に寄与する可能性を示唆しています。しかし、この純正カードはすでに生産終了しており、入手困難かつ高額です。
一般的なユーザーであれば、「転送エラーが起きず、安定してデータを読み出せる信頼性の高いカード」を使うことが、結果的に良い音楽体験につながります。
数万円もする「オーディオ用SDカード」を探すよりも、その予算で良いイヤホンを買うか、好きなアーティストのハイレゾ音源を買う方が、満足度は高いでしょう。
3. 【厳選】ウォークマンにおすすめのmicroSDカード 5選
ここからは、実際に多くのウォークマンユーザーに愛用されており、動作実績も豊富な「間違いのない5枚」を紹介します。
① 【王道・シェアNo.1】SanDisk (サンディスク) Extreme シリーズ
世界シェアNo.1を誇るサンディスク。迷ったらこれを選べば間違いありません。
特に「Extreme(エクストリーム)」シリーズは、転送速度、耐久性、耐温度性能に優れており、ウォークマンでの使用にも最適です。下位モデルの「Ultra(ウルトラ)」でも十分使用できますが、大量の曲を転送する際の速さを考えるとExtremeが快適です。
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おすすめ容量: 128GB / 256GB / 512GB
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特徴: 高い信頼性、高速転送、Amazon等での入手性が良い
② 【高耐久・コスパ】Samsung (サムスン) EVO Plus
NANDフラッシュメモリの世界最大手、サムスンの「EVO Plus」は、非常にコストパフォーマンスが高いのが特徴です。
防水、耐熱、耐X線、耐磁など、6つの保護機能を備えており、耐久性への信頼度は抜群。10年保証がついている(国内正規品の場合)のも製品への自信の表れです。白いデザインもスッキリしていて人気があります。
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おすすめ容量: 128GB / 256GB / 512GB
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特徴: 圧倒的なコスパ、10年保証、タフな仕様
③ 【国産品質】KIOXIA (キオクシア) EXCERIA シリーズ
「やっぱり日本のメーカーが良い」という方には、旧東芝メモリであるKIOXIA(キオクシア)がおすすめです。
「EXCERIA(エクセリア)」シリーズは、国内の工場で生産されているモデルもあり(要確認)、品質管理の厳しさに定評があります。青いラベルのスタンダードモデル「EXCERIA」か、ピンクのラベルの「EXCERIA PLUS」が良いでしょう。
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おすすめ容量: 128GB / 256GB
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特徴: 旧東芝の技術力、日本ブランドの安心感
④ 【安さ重視】Transcend (トランセンド) 300S
「とにかく安く容量を増やしたい」という方には、台湾の老舗メーカーTranscendも選択肢に入ります。
Amazonなどで頻繁にセール対象になっており、非常に安価に入手できます。5年保証がついている点も安心材料。ただし、書き込み速度などのスペックは上位モデルに比べると控えめな場合が多いので、頻繁に曲を入れ替えない「入れっぱなし派」におすすめです。
⑤ 【プロ仕様】SanDisk Extreme PRO
SanDiskの最上位モデル。読み書きの速度が非常に速く、PCから大量のハイレゾ音源を転送する際の待ち時間を最短にしたい「せっかちな人」や、1TBなどの大容量を運用したいヘビーユーザー向けです。価格は高いですが、所有欲を満たすスペックです。
4. 購入時の注意点:Amazonに潜む「偽物」に気をつけろ!
SDカードを購入する際、最も気をつけなければならないのが**「偽物(フェイク品)」**の存在です。
「1TBなのに2000円!」といったあり得ない価格の商品は、中身の容量が偽装されており、データを入れると破損します。また、見た目はSanDiskそっくりでも中身が粗悪品というケースもあります。
安全に買うための対策:
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「販売元・出荷元」を確認する: Amazonの場合、出荷元と販売元の両方が「Amazon.co.jp」になっているものが最も安全です。
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信頼できるショップを選ぶ: マーケットプレイス(第三者出品)から買う場合は、「風見鶏」「嘉年華」「jnh」など、長年メモリーカードを扱っている評判の良い専門店を選びましょう。
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並行輸入品のリスクを知る: 安価な「並行輸入品」は、製品自体は本物でも日本のメーカー保証が受けられない(販売店保証のみ)場合があります。絶対的な安心を求めるなら少し高くても「国内正規品」を選びましょう。
5. ウォークマンでSDカードを使う際の設定・手順
SDカードを買ったら、以下の手順でウォークマンにセットアップします。
手順1:SDカードの挿入とフォーマット
まず、ウォークマンの電源を切るか、スロットカバーを開けてSDカードを挿入します(向きに注意。カチッと音がするまで押し込みます)。
その後、ウォークマンの設定画面から**「SDカードのフォーマット(初期化)」**を必ず行ってください。
※PCやカメラでフォーマットしたカードをそのまま使うと、認識しなかったり不具合の原因になったりします。必ず「使うウォークマン本体」でフォーマットしましょう。
手順2:PCからの転送先を変更する
PC用ソフト「Music Center for PC」などを使って曲を転送する場合、デフォルトでは「本体メモリー」に転送される設定になっています。
ソフト上の転送先設定を「SDカード」に変更してから転送を開始してください。
注意:「データベース作成」について
大量の曲(例えば1万曲など)をSDカードに入れてウォークマンを起動すると、「データベースを作成中」という画面になり、操作できるようになるまで数分〜数十分かかることがあります。
これは故障ではなく、ウォークマンが曲情報を整理している時間です。特に初めて大量の曲を入れた直後は時間がかかりますので、充電ケーブルを繋いで気長に待ちましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 1TBのmicroSDカードは使えますか?
A. はい、現行のAndroid搭載ウォークマン(A300/ZX707/WM1AM2など)や、その一つ前の世代(A100/ZX500)であれば、基本的に1TBのmicroSDXCカードも認識・使用可能です。ただし、曲数が多すぎるとデータベース作成に時間がかかり、動作が重くなる可能性があります。
Q. 安いSDカードだと音が悪くなりますか?
A. 一般的な品質のSDカードであれば、音質の劣化を感じることはほぼありません。ただし、読み込みエラーが多発するような極端な粗悪品だと、音飛び(ドロップアウト)が発生する可能性はあります。
Q. SDカードに入れた曲も、ハイレゾ級にアップスケーリングされますか?
A. はい。ウォークマンの機能(DSEE UltimateやDSEE HXなど)は、本体メモリ・SDカードどちらに保存されている曲に対しても有効です。
まとめ:最適な1枚を選んで、快適な音楽ライフを!
ウォークマンの容量不足を解決するには、**128GBまたは256GBの「microSDXCカード」**を追加するのが正解です。
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迷ったら SanDisk Extreme か Samsung EVO Plus
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転送速度重視なら Class 10 / UHS-I 対応
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購入時は 偽物に注意 して信頼できるショップから
たった数千円の投資で、容量を気にせず好きなだけハイレゾ音源を持ち歩けるようになります。
「あの曲、容量がないから消そうかな…」と悩むストレスから解放され、すべてのライブラリをポケットに入れて出かけましょう!
あなたの音楽ライフが、より豊かになることを願っています。

